ものもらい(めばちこ)の症状・原因・治し方<麦粒腫と霰粒腫>

ものもらいの症状・原因・治し方(治療)を知ろう!

このページでは

 

ものもらい(関西呼称:めばちこ)の症状・原因・治療・手術

 

どこよりも詳しく説明させて頂きます。

 

まずは、
「ものもらいの種類と症状」から説明しましょう。

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ものもらいの種類と症状の違い

まず、
「ものもらい」は大きく分けると

 

1.麦粒腫(ばくりゅうしゅ)
⇒まぶたに菌が感染して膿がたまった状態

2.霰粒腫(さんりゅうしゅ)
⇒まぶたに脂がたまった状態
(さらに感染を伴う場合 ⇒ 化膿性霰粒腫)

 

の二種類に分けられます。

 

これらは、
見た目は似ていますが、症状も原因も異なります。

 

では、二つの違いを詳しく説明していきます。

 

 

麦粒腫(ばくりゅうしゅ)

ではまずは、
一般的に多く見られる「ものもらい」、麦粒腫から説明しましょう。

 

 

麦粒腫(ばくりゅうしゅ)の症状

一般的にはこの麦粒腫を「ものもらい」と呼ぶことが多いです。

 


画像出典:monomorai.net

 

もちろん下まぶたに出来ることもあります。

 

 
画像出典:web.sapmed.ac.jp

 

 

麦粒腫は、菌の感染が原因となるものもらいです。

 

症状としては、始めは痒く、徐々にまぶたが赤く腫れて痛むようになります。

 

さらに、この麦粒腫は細かく分けると2種類に分けられます。

 

@外麦粒腫
⇒まぶたの外側に出来る麦粒腫で、瞬きをした時に異物感がある程度です。ほとんどの場合が、この外麦粒腫です。

 

A内麦粒腫
⇒まぶたの内側に出来る麦粒腫で、かなりの痛みを伴います。

 

 

これら麦粒腫の特徴としては

 

  1. 耳たぶの付け根のリンパ節の腫れを伴うことがある
  2. 外麦粒腫内麦粒腫に関わらず、炎症が強くなるに従い、皮膚の発色や腫れ、痛みも共に強くなる
  3. 寝不足気味の時や、季節の変わり目に出来やすい

 

と言った点が挙げられます。

 

多くの場合は、化膿することで自然に膿(うみ)が出てきた後、自然と治癒しますので、失明などといった重症になることは、ほぼ無いと言えます。

 

しかし、膿が溜まりすぎた場合は切開による手術で膿を出さなければならいない場合もありますので、やはり早めの治療が必要となります。

 

 

 

では続いて
「麦粒腫の原因」について説明します。

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麦粒腫(ばくりゅうしゅ)の原因

麦粒腫は細菌(主に黄色ブドウ球菌)感染が原因です。

 

まぶたには

 

  1. マイボーム腺(まぶたの縁にある特殊な皮脂腺)
  2. まつげの根元の脂腺

 

という大きく二つの腺があり、それぞれが感染ルートになります。

 

なお、上でも説明のとおり、麦粒腫はさらに以下の二つに分けられますが、いずれも細菌感染が原因です

 

@内麦粒腫
マイボーム腺が菌に感染し、マイボーム腺が炎症する

 

A外麦粒腫
マイボーム腺以外の分泌腺に菌が感染し炎症する

 

麦粒腫の主な原因となっている黄色ブドウ球菌は化膿性疾患の代表的な原因菌です。

 

生活環境のどこにでも存在する細菌であり、私たちの身体(喉、皮膚、毛髪etc..)にも分布しています。

 

また、人体に存在する菌の中では毒性が強い方で、健常者にも病気を引き起こすことがあります。

 

基本的には傷口などから体内に侵入し、病気を引き起こします。

 

一般的に人間は免疫力が下がると抵抗力が落ちてしまいます。

 

ですので、その様な時に目を不衛生にしていると、ものもらいを発症しやすくなります。
※免疫のある場合は、身体が菌に負けることがないので、ものもらいは発症しません

 

つまり、この原因菌である「黄色ブドウ球菌」を、マイボーム腺および付近の分泌腺に入れないことがものもらい(麦粒腫)の予防の基本となります。

 

一見関係のないストレスも免疫を下げる原因ですので、
ストレスフリーな生活を心掛けることも一つの予防策でしょう。

 

なお、上記の理由

 

  • 原因菌がどこにでも分布する
  • 免疫が下がらない限り身体が菌に負けない

 

からも、ものもらいは他人からうつりません。
(参考:ものもらいはうつる?眼帯は必要?)

 

 

 

では続いて
「麦粒腫の治し方」について説明しましょう。

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麦粒腫(ばくりゅうしゅ)の治し方

説明のとおり、麦粒腫は細菌(主に黄色ブドウ球菌)感染が原因です。

 

そのため、「菌を殺す(殺菌)」事で治療します。

 

なお、治療方法は症状のレベルにより異なります。

 

@軽い場合
目薬のみ、もしくは目薬と目軟膏を併用します。
なお、軽い場合は市販のものもらい用目薬でも効く場合があります。

 

Aやや腫れてる場合、早く治したい場合
⇒目薬だけでなく、抗生物質や、抗炎症剤といった内服薬を併用します。

 

Bかなり腫れがある場合
かなり腫れてしまうまでに必ず病院を受診してください。
Aの段階で病院を受診していれば通常は「かなり腫れる」までには至りません。

 

上記いずれにも言えることですが、「ものもらいかな?」と思った段階で、とりあえず病院を受診しましょう。

 

麦粒腫であれば、市販の目薬でも効果を実感できると思いますが、やはり病院で処方される目薬とは効果が違います。

 

なお、目薬や内服薬でも治療が見込めず、腫れがひかない場合(が溜まりすぎた場合)に限って切開手術を行いますが、麦粒腫の場合はまれです。

 

 

麦粒腫の治療期間は?

麦粒腫は、一般的には10日もあれば完治します。

 

繰り返しになりますが「ものもらいかな?」という段階で眼科を受診することが大切です。

 

しかし、時間が無い方はとりあえず市販の目薬を点眼しましょう。

 

より早く完治させたい場合や、目薬が効かずに腫れが強くなる場合は抗生物質の使用で炎症を早めに抑えられます。

 

なお、3日以上経っても炎症がひどくなる一方の場合は、「霰粒腫」を疑いましょう。

 

では続いて
「麦粒腫の予防法」について説明しましょう。


 

麦粒腫の予防法は?

では続いて麦粒腫の予防方法について説明しましょう。

 

まず、麦粒腫の原因は細菌感染であると説明しました。

 

つまり「麦粒腫の予防」は、睫毛の根元やマイボーム腺「菌に感染させない」ことです。

 

では、上で少し触れた部分もありますが「麦粒腫の5つの予防」を説明しましょう。

 

 

@まぶた周りを清潔に保つ

睫毛の根元部分は、もともと雑菌がたまりやすい場所と言われています。

 

無意識のうちに汚れた手やタオルなどで目を擦りがちですが、何気ない動作が感染元となります。

 

また、髪は夜になると皮脂を含みますので、前髪が目に掛からないようにしましょう。

 

なお一番の基本ですが、手や爪も清潔にしておき、目元に触れるのは極力避けましょう。

 

 

Aコンタクトレンズに注意する

基本的にコンタクトレンズそのものが感染元となることはありません。

 

しかし、コンタクトレンズに菌が付着した場合は感染元になります。

 

そのため、常に清潔な水で管理し、菌がつかないようにしましょう。

 

また、コンタクトを汚れたな手で使用しない様心がけましょう。
(参考:ものもらいとコンタクト)

 

 

B食事に気をつける

食物や飲み物にも気をつけましょう。

 

刺激物、辛い食べ物、海老・蟹の甲殻類のアレルギー元は、ものもらいの発症を助長します

 

また、アルコールも炎症を悪化させます。

 

「ものもらいかな?」と言った軽症レベルの段階で食事には気をつけましょう。

 

 

C化粧に気をつける

化粧が清潔なものではない、ということは当たり前です。

 

女性の場合は化粧が避けられないケースもありますが、なるべく薄化粧を心掛けましょう。

 

また、少しでも発症している様であれば、眼鏡を掛けるなどして目元の化粧は避けましょう。

 

もちろん、化粧後はホットタオルなどでキレイに化粧を落としましょう。
化粧残りが原因にもなります。
(参考:ものもらいと化粧の関係)

 

 

Dストレスをためない

身体の免疫力が下がると、菌が身体に侵入しやすくなってしまいます。

 

ストレスは日々の生活の中(仕事上のメンタル面への負荷や、肉体的な疲れ、タバコやアルコール摂取等など)で知らずしらずの間にも感じています。

 

簡単に排除できるものではありませんが、極力ストレスフリーな生活を心掛けましょう。
(参考:ストレスはものらいの原因となるか?)

 

 

 

続いては、もう一方のものもらいである

 

「霰粒腫(さんりゅうしゅ)」

 

について説明しましょう。


 

霰粒腫(さんりゅうしゅ)

続いては
もう一つのものもらいである、霰粒腫について説明します。

 

ものもらいがなかなか治らない!

 

という場合は、この霰粒腫の可能性があります。

 

 

霰粒腫(さんりゅうしゅ)の症状

霰粒腫とは、「めいぼ」とも呼ばれ、読んで字のごとく目に硬いイボ(しこり)ができます。

 

 
画像出典:www.nakauchi-ganka.com

 

この「霰粒腫」は乳幼児〜老人まで、年齢に関係なく発症する病気です。

 

さほど痛みはありませんが、急性炎症を起こすと痛みを伴います。
この炎症を起こした霰粒腫は化膿性霰粒腫と呼ばれます。

 

基本的な症状として、霰粒腫はまつげの生え際にある、「マイボーム腺」という目の油を分泌する腺が、何らかの原因で詰まり、「白っぽいデキモノ」が出来たり腫れたりします。

 

痛くはありませんが、長期間放置すると次第に大きくなっていき、外から触れるとコリコリしたシコリが確認出来るまでになります。

 

急性炎症(細菌感染による化膿)を伴う場合は、見た目は麦粒腫と非常に似ているため、正しい判断で、正しい治療を選択する必要があります。

 

なお、まぶたに溜まった脂肪は、自然と破裂し吸収されることがあります。

 

これは一般的に「治るサイン」とされているため良いことですが、その際に菌が入り「化膿性霰粒腫」となる可能性があるのです。

 

また、上手く破裂・吸収されれば良いですが、何年も溜まり続けた場合は、ポリープ状のイボとなり、自然吸収されにくくなっていきます。

 

その他、「霰粒腫と似た症状」で癌という可能性もあります。

 

そのため、痛みがないからといって放置してはいけません。

 

市販の目薬等使って3日経っても症状が全く軽くならない場合は、この「霰粒腫」を疑いましょう。

 

麦粒腫と異なり「菌を殺す」ことで治療出来るわけでは無いので、早めに眼科を受診しましょう。

 

 

 

続いては
「霰粒腫の原因」について説明します。


 

霰粒腫(さんりゅうしゅ)の原因

霰粒腫の原因は、無菌ですが、マイボーム腺に脂が溜まることが原因です。

 

ちなみに!
麦粒腫の場合、脂はたまりません。
あちらは単なる菌による炎症です。

 

このマイボーム腺に溜まった脂がまわりの組織を押し広げることにより炎症を起こします。

 

その結果、脂のまわりに肉芽(イボのようなもの)が出来ます。

 

そのイボや溜まった脂により腫れた状態が霰粒腫と呼ばれるものになります。

 

では、なぜ脂が溜まるのか?
この部分に関しては偶発的で原因がないとされています

 

感染症でもないので目薬も効果が期待できません。

 

つまり、つきつめると、霰粒腫の根本原因は特に無いため、早期にものもらいの症状を見極めることで適切な治し方を選択する必要があります。

 

早めに病院に行く事を心掛けましょう。

 

 

では続いて、
霰粒腫の治し方について説明しましょう。


 

霰粒腫(さんりゅうしゅ)の治し方!

霰粒腫の原因が、

 

無菌だが、マイボーム腺に脂が溜まること

 

であり、

 

脂が溜まる原因は偶発的であり原因がないと説明しました。

 

つまり、感染症でもないので目薬も効果が期待できません。

 

霰粒腫の基本的な治し方は、「殺菌」ではなく放置することです。

 

痛みも特に感じません。

 

しかし、自然治癒(自然に破裂する)までに、菌が入ることで「化膿性霰粒腫」になる可能性がありますので、予防は必要です。

 

治療方法は以下の通りです。

 

@感染予防
⇒化膿する可能性があるため、目薬や軟膏を用いて感染を予防します。
なお、目薬自体には脂を減らす効果はなく、あくまで自然破裂まで無菌を維持するためです

 

Aトリアムシノロン(ステロイド)注射
⇒まぶたからステロイド剤を注入します。
芯が微妙に残ることがありますが、80%ほど治癒するとされています。

 

B切開手術
⇒一番確実な方法です。
切開後の傷跡が多少は残りますが、二重のライン上での切開や、化粧によりほぼ分からない状態となります。
男性の方や一重の方は不安かもしれませんが、体質や医者の腕によっても傷跡が残り具合は変わります。

 

@のみで治療できれば一番良いですが、自然破裂までに1年以上かかる場合も多々あります。

 

そのため、Aの選択肢は視野に入れておきましょう。

 

またBに至ると「傷跡」というデメリットも生じますので、やはり早期に医者の診察を受ける必要があります。

 

なお、自然破裂は「完治へ近づいている」サインです。

 

目やにと共に、白い脂や血が出てきます。

 

その際、治る前だからと油断せず、その部分から菌が入らないようにする必要がありますので、必ず眼科を受診しましょう。

 

感染により「化膿性霰粒腫」となってしまった場合については、上記「麦粒腫の治し方」と基本的には同様になりますが、脂自体は無くなりません。
殺菌後は、やはり霰粒腫の治し方そのものになります。

 

続いては
「霰粒腫の治療期間」について説明します。


 

霰粒腫(さんりゅうしゅ)の治療期間は?

上記の通り、霰粒腫治療の基本は「放置」です。

 

そのため、霰粒腫の場合は長く付き合うことになる可能性があります。

 

放置する中で自然破裂して1ヶ月程度で治まれば良いですが、長い人では5年経っても治らない場合もあります

 

また、長時間放置し続けると、ポリープ状のイボとなり、自然破裂・吸収されにくくなっていきます。

 

その場合は、まぶたの切開手術により取り除くことになります。

 

そのため、「トリアムシノロン(ステロイド)注射による治療」を早期より視野に入れておく必要があります。

 

ステロイド治療をするか否かは、症状のレベルにもよりますので、まずは眼科へ相談されることをオススメします。

 

 

霰粒腫(さんりゅうしゅ)は予防できる?

「霰粒腫の予防は出来ない」と言われますが、一応予防法を紹介しております。

 

霰粒腫の場合、マイボーム腺が詰まることでまぶの中に脂が溜まってしまいます。

 

そのため、半身浴やサウナなど、身体を温める中でまぶたも温めましょう

 

また、ホットタオルを使うことで、より効率良くまぶたを温められます。

 

2〜3分程度温めるだけでも、脂は柔らかくなり、詰まりにくくなります。

 


 

まとめ!

いかがでしたでしょうか?

 

ものもらいは身近な病気であるため、多くの人は「大したことない」と考えているでしょう。

 

実際、「大したことない」ことがほとんどですが、中には霰粒腫を患っており長引いてしまう場合もあります。

 

そのため、10日以上経過しても治りそうに無い場合は、念のため眼科を受診されることをオススメします。

 

なお、よくある質問もまとめております。
より早く治すためにも、あわせて確認されることをオススメします。


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