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こんにちは。倉地加奈子です。
最近、私の周りでよく聞かれることとして、
・得意なことを見つけるにはどうしたら良いですか?
・苦手なことを得意にしたり、伸ばすにはどうしたら良いですか?
と言うことがあります。
実は私も以前、この疑問をある方に
ぶつけてみたことがありまして、
そのときに教えてもらったことが、
凄く、今の仕事や生活に
役に立っているということがあります。
そこで今日は、
できる人の感覚を、
最短でしかも効率よく身につける法とは?
そのことについて少し書いてみようと思います。
電気配線を決める仕事なんてしたことがなかった
私は24歳の時に、
インテリアコーディネーターとして
大手住宅メーカーに入社しましたが、
私の所属していた、
インテリアコーディネーターの仕事の中には、
新築住宅の電気配線図をお客様との打ち合わせをし、
最終的な電気配線図面を作る
というものがありました。
電気配線図というのは、
お家のコンセントとかスイッチ、
照明などの場所や位置を決めるもので、
生活に直結するものなので、
非常に重要です。
今、私は賃貸の住宅に住んでいますが、

なんてことを思ったりしますが、
スイッチの位置がすごく気になるのは、
そのときの名残です^^
ちなみに新築でお客様に、
そんなことを思わせてしまったら、
確実に怒られてしまいます。
ただ、私は前職でも、
インテリアコーディネーターの仕事は
した経験があったものの、
新築住宅の電気配線を決めるという仕事は、
全く初めてのことで、素人でした。
初めての電気配線を決める打ち合わせで・・・
ただ、私の所属していた会社は、
仕事の覚え方がかなりぶっつけ本番の、
現場で覚えていくといったような方針でして、
入社して研修を終えるとすぐに、
新築を買われたお客様の
電気配線を決める仕事を任されました。
営業マンから契約した図面を事前に
もらって、さあいきなり自分で、
電気配線をすることを求められます。

と、考えてみるのですが、
何せ、図面を見ながら、
コンセントの位置を決めることなんて
一度もしたことがないので、
全くイメージが湧きません。

もう、自分の好みだけで
コンセントの位置を
図面に鉛筆で書き込み、

決まってしまっていいのだろうか・・・?
と考えてみるのですが、
何が正解かが全くわかりません。
困った私は先輩に電気配線図の作り方を
相談してみることにしました。
とても、素人の私が作った電気配線図を
新築を買われたお客様に
見せる勇気はなかったわけです。


お客様の一生に一度のお家だもんね。
僕も新人の時は、とても不安になったよ。みんな忙しいから、なかなか、声かけが難しいね。


電気配線図の書き方は、僕もある人に教えてもいいんだけど、物凄く効率的な、いいやり方があるよ。




そう言うと、先輩はコピー機の近くの図面置き場に向かいました。



ということは、ここにある図面は”完成している電気配線図面”だよね。
だから、ここにある色々なタイプの間取りの図面をコピーして、参考書にすればいいんだ。


ここにある中から先輩の図面の色々なパターンをコピーして、それらの図面を参考にしながら電気配線図を書いていくと、おおよその答えが、ここの図面にあるし、特殊に配置した電気配線まで学べて、数年経って経験する技術まで得ることもできる。


このことが、苦手を克服したり、自分を成長させるために最短なルートなんだ。
これは完成した図面だけど、もし可能なら、担当のコーディネーターに、この完成図面ができる前の図面だったり、これに至った経緯なんかを聞くと、なおいいね。

こうして私は、先輩のありがたい助言によって、
かなり早い段階で、
電気配線を作るポイントを
つかむことができました。
完成した図面、完成するまでの図面、
その過程のやり取りの経緯を見ると、
お客様が喜ばれる電気配線の位置が、
感覚としてわかってきます。
このとき、私は大事なことを学びました。
”できている人の感覚をインストールする”
には、

できるようになった過程や、やりとりなど、
出来ない時から出来るようになるまでを見ることで、
その感覚がインストールされるんだな。
これは実は、できる人の感覚を手に入れる
最短ルートかもしれない。
もう、先輩に感謝しかありませんでした。
習い事の講師をしていて困ったこと
私はインテリアコーディネーターを辞めてから、
自宅でパン教室を開いたのですが、
その時、1つ、やったことがないスキルが
必要とされることが出てきました。
電気配線図を自分で作らなかった時と
同じような状況です。
それは、メールのやりとりだけで、
新規のレッスンを販売したり、新しいイベントを
文章だけで申し込んでもらうことでした。
ビジネスで初めてネットを使い始めたので、
私のパン教室に興味を持っていただく方は、
全てメールでお問い合わせをいただくことになり、
その方々とのやり取りは全てメールになりました。
私は実際に人と会って、
何か物を販売することには、
かなり慣れていたのですが、
文章だけでしかもお会いしたことがない方に、
文章だけで何かしらのサービスに
申し込んでもらう経験は
したことがありません。
そんな時に思いついたのが、
あの電気配線図を教えてくれた先輩の言葉です。
”できている人の感覚をインストールすること”
できないことを自分なりのやり方でやっても、
どうしてもうまくいかないのはわかっていました。
私が初めてお客様の電気配線図を
作って見た時と同じです。
ただ、今回は、あの時のように、
新築の住宅として建設が進んでいる物件の
図面はありません。

物を販売する見本のようなメールのお手本、
参考書があったらな。
面白いのですが、そういうことを
商売にしている方というのがいらっしゃるんですね。
私はその時、思い切って、
文章で物を売ることを得意としている方に、
お手本を見せてもらうべく、
アドバイスをお願いしてみました。
すると、“私が送ろうとしたメールを
添削してみるから、
その文面を送ってください”
とおっしゃられ、
私はその文面をその方に送ってみます。
すると、驚くほどに直されたというか、
添削をされた状態でその文章が帰ってきました。
その文面をみた時に、

って思ったんですね。
できていない人が書いた文章(私のですね^^)を
できている人が直したもの。
それは当時、私ができる人も感覚を
インストールした時のやり方そのものでした。
できていない文章とできている文章の差というか、
コントラストによって、
できている人の感覚がわかってくるというか、

そんな感覚がスーと、
私の中に入ってきました。
するとこれもまた、ある程度早い段階で、
文章で物を売るということが
できるようになったのですが、
これは、電気配線図の時と同じやり方で、
最短でできている人の感覚をインストールできたことが
大きかったからのように感じます。
今ではなんと、文章でものを売る感覚を人に伝える立場に
初めての電気配線図を作った時、
そして初めて文章だけでものを売った時、
私はできている人の感覚を最短で
インストールすることで、
かなり早い段階でそれを
習得することができました。
そして私は今、面白いもので、
文章でものを売ることを
クライアントさんに
教えていたりします。
以前は習う立場にあった私が、
まさか同じことを
教えることになるとは驚きなのですが、
人生は何があるかわかりませんね。
そんな時に私がクライアントさんに
お教えしているのが、
あの、電気配線図を教えてくれた先輩の方法です。
おこがましいですが、
文章でものを売ることが
できるようになった私の
感覚をなるべく早く、
インストールしてもらうために、
クライアントさんが書いた文章を
添削して、ビフォーアフターを見てもらう。
そうすることで、非常にわかりやすい形で、
できる人の感覚をつかんでもらえるというか、
できるようになってもらえます。
これは全くやり方を知らない状態で、
自分で試行錯誤するよりも
何倍も早く、できるコツを
つかんでもらえるように思います。
できる人の文章をただ、
そのまま見ただけでは、
感のいい人しかその感覚は
つかんでもらえにくいのですが、
ビフォーアフターがあると、
まるで効果が変わってきますね。
まとめ
会社員時代に教えてもらった方法やアイデアが、
独立してからも生かせてることって結構あって、
先輩が教えてくれた、
できる人の感覚をインストールする
最短法もその1つです。
できる人はできる人の感覚を持っています。
その人の感覚を移すことができたら、
それはできるようになるのは早いです。
そしてその感覚を移すには、
できてないもの、それを引き立たせる
コントラストも必要だということですね。
苦手なこと、初めて行うできていないことを
できるようにするときの1つの
参考にしてもらえれば幸いです。
最後までお読みいただき誠にありがとうございました。
このスイッチは絶対こっちのがいいなあ。