目次
僕は起業して5年になりますが、
起業した当初は、それこそ、
誰かを見返したいとか、
仕返しのためといった、
マイナスの動機で起業しました。
その時にはそんな気持ちを
前面出して突き進んでいたわけではないのですが、
ことあるごとに、
「君はマイナスのエネルギーで動いているね。」
と言われていて、
そんなことはないよ
と否定して続けていたのですが、
今思うと、
「ああ、完全にそうだったな。」
と思えちゃったりします。
でも僕みたいな人って、
起業する人に結構、
多かったりするように思います。
では実際に僕がマイナスの動機で
起業したらその後どうなったか?
マイナスのエネルギーで起業をすると
実際はどんなことが起こるのか?
ということを実体験をもとに
書いてみようと思います。
いつかは見返してやるとずっと思っていた
僕が将来は会社を経営すると
決めたのは高校生の頃で、
それは周りの影響が大きかったと思います。
父も経営者でしたし、祖父も経営者、
ついでに父の兄弟はみんな経営者。
そんな中育ったので、いずれは僕も、
父の会社を継いで、経営者になる。
そんなことを思い始めました。
ただ、経営者の父の兄弟は、
いわゆる成功組の経営者で、
そんな中、父も別に失敗している
経営者ではないのですが、
どうしても比べれている気がして、
いつしか、
[voice icon=”https://kurachi.jp/wp-content/uploads/2019/04/boku.jpg” name=”僕” type=”r icon_red”]僕の代では父の仇を取るんだ。[/voice]
とそんなことが起業する目的に
変わっていきました。
やっぱ悔しかったんですね、
父だけが見下されているような気がして・・・。
今思えばくだらないことですが、
そんな気持ちを抱いたまま、
僕は5年前に起業をしました。
今の間のままではうまくいかないと言われ続けた起業当初
誰かを見返すとか、
幼少期の貧乏を克服するとか、
そういったマイナスのエネルギーって、
かなり強いものがあって、
起業で一番エネルギーがいるときには、
そのエネルギーを使って、
会社を飛行機の離陸時のように
エンジン全開で離陸させる人も
多くいると思います。
起業当初、読んでいた神田昌典さんの本に、
起業当初はマイナスのエネルギーを使ったっていい。
軌道に乗せた後、
マイナスのエネルギーを降ろし、
プラスに転換すればいいよ。
ということが書かれていたこともあり、
僕はそのマイナスのエネルギーで、
会社を動かしました。
起業からある程度の軌道に乗せるまでは、
ぐらぐらすることもありましたが、
それでもなんとか回っていく感じにできて、
1年、2年と経営は続いていったのですが、
その時にある方、Aさんに出会います。
その方は同じ経営者の方なのですが、
雰囲気が観音菩薩みたいな方で、
いつもニコニコ、周りも自然とついてくる
みたいな雰囲気のある経営者の先輩で、
僕はすぐにその方のファンになりました。
「僕もいずれ、この人のような、
太陽のようなオーラの経営者になれたら。」
そんな淡い思いを持ち、
ただ、明らかに僕とは違う色というか、
エネルギーを持っているということも
同時に気がつきました。
でも別にその人を目標とするのは、
自由ですから、僕は、
「Aさんのような経営者にいずれはなる。」
とAさんを目標にしました。
そんな時でした。社長仲間のBさんから
こんなことを言われたのです。
「倉地君にはAさんのような雰囲気になるのは無理だよ。」
と。
なれないのはわかっているけど妙にイライラしたこと
Bさんにこのことを言われた時、
[voice icon=”https://kurachi.jp/wp-content/uploads/2019/04/boku.jpg” name=”僕” type=”r icon_red”]どうして僕を否定してくるかなー。[/voice]
とか思ったのですが、
今も若いですが、さらに若かった僕は、
Bさんに突っ掛かります。
[voice icon=”https://kurachi.jp/wp-content/uploads/2019/04/boku.jpg” name=”僕” type=”r icon_red”]なんでそんなことを言うんですか?
僕がどんな経営者に目指そうと勝手じゃないですか![/voice]
[voice icon=”https://kurachi.jp/wp-content/uploads/2019/04/suzuki.jpg” name=”” type=”l icon_blue”]いいや、君には、Aさんのような
経営者になるのはこのままでは逆立ちしたって無理だね。[/voice]
あ?なんでここまで言う必要がある?
かなり怒りを覚えた僕は、
[voice icon=”https://kurachi.jp/wp-content/uploads/2019/04/boku.jpg” name=”僕” type=”r icon_red”]そこまで言うなら理由を言ってくださいよ。
頭ごなしに人をできないと決めつけるのはひどくないですか?[/voice]
[voice icon=”https://kurachi.jp/wp-content/uploads/2019/04/suzuki.jpg” name=”” type=”l icon_blue”]じゃあ教えてやるよ。
お前はブラックエンジンで動いているだろう?
それじゃ、Aさんのような雰囲気にはなれないよ。[/voice]
[voice icon=”https://kurachi.jp/wp-content/uploads/2019/04/boku.jpg” name=”僕” type=”r icon_red”]ブラックエンジン?なんですかそれは![/voice]
[voice icon=”https://kurachi.jp/wp-content/uploads/2019/04/suzuki.jpg” name=”” type=”l icon_blue”]嫉妬とか妬みとか見返してやるとか、
そんなことをモチベーションにして
会社を経営してるだろう?[/voice]
[voice icon=”https://kurachi.jp/wp-content/uploads/2019/04/boku.jpg” name=”僕” type=”r icon_red”]はあ?してませんよ。何を言ってるんですか?[/voice]
[voice icon=”https://kurachi.jp/wp-content/uploads/2019/04/suzuki.jpg” name=”” type=”l icon_blue”]じゃあなんでお前のエネルギーの色は、
明るくないんだ?俺にはそう感じるぜ?[/voice]
おかしなことを言う人だなと思いました。
「エネルギーの色とか、
もうこの人何言っちゃってんの?」
とか正直思いましたが、
今よりもさらにしょーもなかった僕は、
頭に血が上り、その後、Bさんと一触即発の、
殴り合い寸前にまでなってしまいました・・・。
「エネルギーが黒いってなんだよ!
わかんねー。」
とその場は強制的に気持ちを落ち着かせたのですが、
僕の中で強烈なモヤモヤが残る出来事になりました。
3年で急速にうまくいかなくなった僕の事業
Bさん曰く、ブラックエンジンで動いていた、
僕の事業はどうなったかというと、
開業から3年後、大変なことになります。
妻が体調を壊し事業が続けられなくなり、
(妻と一緒に事業をしている関係上)、
会社の業績は大幅に悪化、
借金も2000万円ほど残り、
そしてその事業からは撤退を
しなければいけないという状況になりました。
会社、負債もさることながら、
妻との関係もボロボロ、
離婚寸前まで関係は悪化しました。
「なんだこれは?」
目の前に起こる現実に、
「こんなはずではなかったのに・・・。」
と頭をかかえる日々、
そんな時に僕は、師と仰ぐAさんに
相談してみます。
するとAさんは意外なことを言ったのです。
[voice icon=”https://kurachi.jp/wp-content/uploads/2019/04/boku.jpg” name=”僕” type=”r icon_red”]起業してから突き進んできましたが、
もうガス欠です。どうしたらよいでしょう?[/voice]
[voice icon=”https://kurachi.jp/wp-content/uploads/2019/04/toyoda.jpg” name=”Aさん” type=”l icon_blue”]僕もそうだったよ。だいたい、
マイナスのエネルギーで進むと
三年くらいでガス欠になる。[/voice]
[voice icon=”https://kurachi.jp/wp-content/uploads/2019/04/boku.jpg” name=”僕” type=”r icon_red”]Bさんにも言われたんですけど、
僕ってマイナスのエネルギーで
経営をしてましたかね?[/voice]
[voice icon=”https://kurachi.jp/wp-content/uploads/2019/04/toyoda.jpg” name=”Aさん” type=”l icon_blue”]完全にそうだったね。
雰囲気でわかるよ。[/voice]
また、色とか雰囲気か・・・
[voice icon=”https://kurachi.jp/wp-content/uploads/2019/04/boku.jpg” name=”僕” type=”r icon_red”]Aさんがマイナスのエネルギーで
起業したってのは意外ですけど、
やっぱ三年くらいで一度、
会社が傾いたんですか?[/voice]
[voice icon=”https://kurachi.jp/wp-content/uploads/2019/04/toyoda.jpg” name=”Aさん” type=”l icon_blue”]僕の場合はもっとひどかったよ。
会社は乗っ取られるし、
自分は病気になるし、
妻も揃って病気になったしね。
あはははは。[/voice]
笑ってるよ、この人・・・
[voice icon=”https://kurachi.jp/wp-content/uploads/2019/04/boku.jpg” name=”僕” type=”r icon_red”]でも今はマイナスのエネルギーで
Aさんが動いているとは
とても思えないんですけど。[/voice]
[voice icon=”https://kurachi.jp/wp-content/uploads/2019/04/toyoda.jpg” name=”Aさん” type=”l icon_blue”]いやー、あの一件でこりちゃってさ、
それ以降はもう、復讐とか、
仕返しとかそんな考えはやめたの。
そしたらさ、そこから徐々に
うまくいくようになってさ。[/voice]
[voice icon=”https://kurachi.jp/wp-content/uploads/2019/04/boku.jpg” name=”僕” type=”r icon_red”]へー。そんなことがあったんですね。[/voice]
[voice icon=”https://kurachi.jp/wp-content/uploads/2019/04/toyoda.jpg” name=”Aさん” type=”l icon_blue”]倉地君もこれからだよ。
エネルギーが反転するチャンスでもあるんだよ。[/voice]
エネルギーが反転?
2000万ほどの借金を抱え、
会社も倒産寸前、妻との関係もボロボロ、
今の僕にどうやって人生を
反転させることができるのか・・・。
この時の僕はAさんのアドバイスが
全く受け取れませんでしたが、
一つだけ心のどこかで
感じていたことがありました。
「こうなってよかったな。」
ということを。
どこか、こうなることを望んでいたような、
何かから解放されたような感覚。
嫉妬とか復讐とか
そんなことはどうでもよくなり、
肩の荷が下りたような、
不思議な気持ちになっていました。
マイナスがなくなったことで全てが好転した
この一連のことがあって、
いろいろなことに気づきます。
まずは常に眉間にシワが寄るような
生き方をしていたということ。
ただでさえ、近寄りがたい雰囲気があるのに(笑)、
さらに人を寄せ付けないような
オーラになっていたこと。
「それがマイナスのエネルギーで
動いていたということだったのか・・・。
そりゃ、逆立ちしてもAさんのような
雰囲気にはなれないわけだ。」
[voice icon=”https://kurachi.jp/wp-content/uploads/2019/04/boku.jpg” name=”僕” type=”r icon_red”]あら、Bさんの言っていたことは正しいじゃん。[/voice]
とか思っちゃったりして、
何にそんなにムキになっていたのか、
馬鹿らしくなり、
そんな精神状態になると、
妻との関係も良くなっていきました。
妻と一緒に新しい事業を始めて、
するとこれがいい感じになって、
気づけば借金も数ヶ月で返済もすることができていました。
そして久しぶりに会ったBさんにこう言われます。
[voice icon=”https://kurachi.jp/wp-content/uploads/2019/04/suzuki.jpg” name=”” type=”l icon_blue”]おー、別人になったな。[/voice]
マイナスのエネルギーで離陸するなら最初からプラスのエネルギーで
起業にはエネルギーがいります。
だから創業期は、嫉妬や妬み、
復讐や見返してやるといった
マイナスのエネルギーを使って、
一気に事業という飛行機を
離陸させる方もいるかもしれません。
僕の場合はそれを特別意識して
やっていたわけではないのですが、
周りからはほとんどすべての人から
そう思われていたようです。
Aさんが言います。
[voice icon=”https://kurachi.jp/wp-content/uploads/2019/04/toyoda.jpg” name=”Aさん” type=”l icon_blue”]「今の倉地君のエネルギーが
本来の倉地君の魅力だよ。[/voice]
マイナスのエネルギーで動いている時は、
僕、本来の魅力ではなかったということでしょうか。
このことは、今でこそわかるのですが、
多分、マイナスのエネルギーで動いている時に比べて、
プラスのエネルギーで動いている方が
おそらく何十倍もその人本来もっている
魅力を発揮しやすい
ということなんだと思います。
あとは、プラスのエネルギーで
動いている人の方が、
人が寄ってくる。支持を得られる。応援される。
逆にマイナスのエネルギーで動くと、
同じようにマイナスのエネルギーで
動いている人を集めます。
[voice icon=”https://kurachi.jp/wp-content/uploads/2019/04/boku.jpg” name=”僕” type=”r icon_red”]まあ、僕の場合は従業員も、家族も、
保育園の先生さえも(笑)
寄ってきませんでしたからね。
ひどいもんです・・・。[/voice]
今ではだいぶマシになったのか、
Bさんとも意気投合ですよ(笑)
この前も小さな子が話しかけてきましたよ^^
さて、人の好きをキャッシュに変える立場になった今
これが不思議なもので今では、
クライアントさんの”好き” とキャッシュに変える、
コンテンツを作るお手伝いをしているわけですが、
これが、クライアントさんを見ると、
その方がマイナスのエネルギーで動いているのか?
プラスのエネルギーで動いているのか?
なんとなくわかるようになっているんですね。
Bさんに笑われそうですね。
僕がバリバリ、マイナスのエネルギーで
動いていたからでしょうね。余計に分かります。
そして僕は、
クライアントさんに偉そうにも言うわけです。
[voice icon=”https://kurachi.jp/wp-content/uploads/2019/04/boku.jpg” name=”僕” type=”r icon_red”]マイナスのブラックエンジンを下ろしましょう。
ホワイトエンジンで動けば、あなたの魅力は、
きっと世界に伝わる、キャッシュに変わる。[/voice]
へい、へい、どの口が言うんだ!?
とか思いますが、本心です。
神田昌典さんには悪いですけど、
ブラックエンジンなんて使う必要ない、
人にはホワイトエンジンは必ずある。
だからその部分をコンテンツに変えたほうが、
3年でガス欠になることにはならないし、
息の長い教材やセミナーになる。
じゃあ、どうやったらブラックエンジンを下ろせるか?
これはビジネスパートナー妻の仕事で、
ブラックエンジンの燃料、
“リミッティングビリーフ”を導き出すことで、
その根本原因を取り除くきます。
ちょっとこの辺りは難しくなるので、
今回は、はしょりますが・・・。
ブラックエンジンになんか頼らなくても、
ホワイトエンジンで動くことは
できるということですね。
そして、あなた自身で自分のホワイトエンジン、
心の底から湧き上がる
自分を突き動かす原動力に気づいた時、
そのエネルギーはブラックエンジンの
それとはまったく違う、異次元の広がりを
見せるほどのパワーを実感できる、
なんてことがあるかもしれません。
[voice icon=”https://kurachi.jp/wp-content/uploads/2019/04/boku.jpg” name=”僕” type=”r icon_red”]あー、本当に昔の自分に言ってあげたいですね、
もっと早く気づけってね。[/voice]
もし、この記事でそのことに
ピンとくる方が一人でもいらっしゃったら、
これはもう、嬉しすぎますね。
マイナスのエネルギーでビジネスを
走らせてもろくなことにはならない。
僕の経験が物語っていますし、
その後、色々な経営者の方とお会いしましたが、
やっぱり同じようなことをおっしゃるので、
やっぱ、マイナスのエネルギーの賞味期限は、
瞬発的な力はあっても、
“短い”ということなんでしょうね。
まとめ
北風と太陽という有名な逸話がありますが、
北風がブラックエンジンなら、
太陽がホワイトエンジンでしょうかね。
北風は瞬発性がありますが、
弊害もあります。
飛ばさなくて良いものまで、
吹き飛ばしてしまうかもしれませんよね。
でもその人が持つ太陽、ホワイトエンジンは、
多くの人に共感を得られるような、
温かいエネルギーで、
自然と人の心を動かすような強さがあります。
そしてそのホワイトエンジンは誰にでもあって、
ほとんどの場合、そのことに気づいていないだけ・・・。
昔の僕そのものですね。
ブラックエンジンは三年くらいにガス欠に・・・。
身にしみてわかったのが
僕の最初の起業でした。
ホワイトエンジンで動いているのか?
ブラックエンジンで動いているのか?
一度、考えてみると面白いのではないでしょうか?
参考にしてみてください。
最後までお読みいただき、
ありがとうございました。